走る記録。とか

ランニング関係の備忘録が中心です。

UTMF 2019 備忘録(A7+α、130km程でfinish)

やっとたどり着いた100マイルレース、UTMF。

今回も色々と思うところがあったので、備忘記録を残しておきます。

 

〈出場まで〉

2017年のハセツネが終わった時点で、エントリーの資格は得ていたものの、そのハセツネで熱中症対策不足によりコースの80%近くを足を攣った状態で歩くという残念な結果に終わったため、2018年のUTMFエントリーは見送っていた。

2018年、ハセツネで十分対策をしたつもりが最後の10kmで力がつき、前年に引き続き残念な結果に終わったものの、これを逃したらもうチャンスがないと思い、2018年10月、思い切ってUTMFのエントリーをすることとなった。

しかし、夏から仕事で異動となったこともあり、2018年8月からは月間走行距離が200km程度になってしまい、2019年の1月、2月は月間100km程度しか走れない環境になってしまった。その上、2018年10月のハセツネ以来、山にすら入れず、3月が終わる。4月に入って山に行けなかったらUTMFの出場は諦めようと思ったが、やっとの思いで4月に2回、箱根外輪山へ行ったが、その2回の累積標高合計4,000m程度。単なる気休め程度だったが、この状態でUTMF出場することにした。

 

〈準備〉

装備は以下写真の通り。

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よくわからなかったが、とりあえずレギュレーションで決められた装備+いつも持っていくもの。

GPS記録を残したかったので、GARMIN Fenix3Jの充電セットを持っていき、途中で充電した。通常モードでは16時間くらいしか持たないので、15時間くらいに1度充電。

A4で充電を開始し、走行中も充電。充電中、走っていてもGPSは捕捉していた。

 

ドロップバックは以下の通り。

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毎度熱中症と空腹でレースを壊してしまうので、OS-1と、腹にたまる炭水化物、カレーメシ。やはりカレーメシは持って行って正解だった。

 

〈レース〉

・スタート〜W(0km〜16km、1時間32分)

スタートの朝から雨が降っていたものの、スタート前には止み、気温的にも寒くはなかったので、半袖でスタート。

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若干抑え目だったものの、このフラットなパートで距離を稼ぎたい、と思い、自分のレベルの割には突っ込んだと思う。

コースは細かなアップダウンはあるものの、走りやすいコース。

あまりコースを頭に入れずにいたため、10キロくらいでエイドじゃ?と思っていたが、なかなかエイドに着かず、16km地点でウォーターエイド。500mlのペットボトルを渡され、みんなF-1のピットインの如く素早くこのウォーターエイドを通り過ぎた。

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・W〜A1(16km〜23km、54分)

所謂?鉄塔エリア。ずっと走れる感じではないが、激しい登りや下りはない。前後の間隔も意識してしまい、ちょっとだけ頑張ってしまったと思う。

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若干の渋滞もあったが、ほぼ想定通りのタイムでこの区間を終える。

この時点ではまだ身体には異常はない。

エイド滞在時間およそ5分。

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・A1〜A2(23km〜51km、5時間28分)

このレースの最初の山場。エイドの間隔が最長。

この区間最初のピーク、天子ヶ岳。一気に700mの登り。まだ体力はあるので、キツイながらもなんとか登り切る。

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ここら辺から少し左の腸腰筋が痛み始めるも、気になる程度だったので、なるべく気にせず走り続けた。

この先、この区間最後の熊森山に差し掛かる。

ここら辺で暗くなってきたため、ヘッドライトをつける。(下りから)

熊森山は精神的に疲れた。登りはほぼドロドロで思うように登れず、ロープを駆使しないと登れなかった。下りも同様にドロドロで、かつ勾配が急だったので、下るにも慎重にならなければならず、慎重に行っても何度も転んだり、すべり落ちたりした。ここで相当ドロドロになった。

それに加えて、付けていたヘッドライトの光が弱かった。原因不明だったが、ヘッドライトだけでは足元が全く見えなかったので、ハンドライトを使っての下山。片手がふさがれ、慎重に下ったため、疲れた。早くこの区間終われ、と何度も思った。

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無事に下山が終わり、約9kmの下りのロード。

やっと走れるとの思いで、気持ちよく下る。5:30/kmくらいのペース。最後少ししんどくはなるも、何とか麓エイド到着。

 

テレビでも見ていたこのエイド。富士宮焼きそばを楽しみにしていた。量は少なかったが、美味しかった。

時刻は夜の20時。ここから本格的な夜に入っていくので、長袖のコンプレッションシャツを着てリスタート。

エイド滞在時間およそ16分。

 

・A2〜A3(51km〜66km、3時間17分)

正直あまり記憶にない。

竜ヶ岳がきつかったくらい。

 

本栖湖エイドもあまり記憶にない。

エイド滞在時間およそ13分。

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・A3〜A4(66km〜78km、2時間59分)

ここもあまり記憶にないが、夜の1時ごろから睡魔が襲ってきた。意識が飛びそうな時は、座れそうなところでしゃがみこみ、1分程度の睡眠。それを何回か繰り返して、何とかエイドにたどり着く。

 

まだ半分もいってないが、ここでドロップバック受け取り。準備していたカレーメシを2パックを食らう。OS-1のゼリーを飲み込む。

眠くはなかったが、この先のことを考え、30分程あぐらをかいて仮眠。

身体が完全に冷え切ってしまったので、熱いコンソメスープを飲みながらリスタート。

エイド滞在時間およそ56分。

 

・A4〜A5(78km〜95km、3時間15分)

リスタート後は、お腹にごはんが溜まったこともあり、元気になった気分。

しかし、すぐに睡魔が襲う。平坦なロード。これが睡魔を助長した。起きてるのか寝てるのかわからない状態で進み、何人にも追い抜かれる。止まって寝る気にもならず、惰性で進む。

途中、自販機を見つけ、コーヒーを一杯。

紅葉台の登りは眠りながらだったが、30分程でコーヒーが効いてきて、目が覚める。

和田山の下りは調子が戻り、飛ばしてしまった。結果、これがあまりよくなかったのではないかと思う。

エイド到着前、同じペースくらいのおっさんに声をかけたところ、勝負は杓子山からだから、それまでは足を残しておけと。それを言われた時はまだ足が残っていたので、そうなんか、くらいしか思ってなかった。

そして、無事勝山エイド到着。

エイド滞在時間およそ19分。

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・A5〜A6(95km〜114km、3時間39分)

このエイドを出て1〜2km程度で、足の異変。

足というか、足の裏。連続的な衝撃でやられたのか、足をつくのが痛い。歩くのはいけるが、走って足をつくのが痛い。フラットで割と走りやすい区間なのに、走れない。

さっきのおっさんがいってたのはこのことか。下りは着地の衝撃が強いので、抑えていったほうがよかったらしい。足首より上の足は残っていたが、足首より下の足はもう残っていない。こんな状態であと60km以上走り切るのは難しいと思った。

富士急ハイランドを横目に見つつ、だらだらと歩き続ける。

止まって休み、騙し騙しで進み、何とか忍野エイドまでたどり着く。

この時足の裏は限界で、靴下を脱ぎ、バンテリンを塗り、バファリンを飲んで回復を願った。

この頃、雨は降っていなかったが、エイドでは他のランナーが「これからちょっと雨が降って、これがやめばもう降らない」と言っていたので、これを乗り切ろうと思い、レインジャケットを着て次へ進む。

エイド滞在時間およそ19分。

 

・A6〜A7(114km〜127km、2時間37分)

足は一向によくならず、この区間ほぼフラットだった前半をほぼ歩く。山に差し掛かるところから、雨が降り出す。この日は降ったり止んだりだったので、あまり気にはならなかった。

しかし、太平山を下山するあたりから雨が強くなる。だんだん、このまま雨が降り続けたら精神的にきついな、と思い始めた。

山中湖きららエイドにたどり着く頃にも雨は強くなり、雨はみぞれに変わり始めた。気温も相当下がっている。

エイド到着後、身体が冷えていたこともあり、あったかい豚汁をかきこむ。隣で天気予報を見ていた人の話曰く、あと6時間くらいはこの調子で止まないとのことだった。

このままエイドで休んでいても身体が冷えるだけだと思い、滞在時間を短くしてリスタート。この時、走っても身体が震えるほど冷え切っていた。

エイド滞在時間およそ10分。

 

・A7〜A8(127km〜140km、?分)

エイド出発後、全く身体が温まらない。沿道の人から大丈夫?と言われるほど、身体が冷え切っていた。

最初の山、明神山。みぞれはだんだんと雪に変わり、登山道がどんどん白くなってゆく。前方に人が2人ほどいたが、彼らも寒そう。

明神山山頂に到着。山頂にいたスタッフに大会が続行するかどうか聞いたが、連絡はない、とのこと。この時点で、雪は3cm程度は積もっていた。

ここからどんどん雪は強くなっていく。

エイド出発後、30分程度経ったものの、身体がガクガク。周りは雪景色に変わり、真っ白。コースの目印となる「UTMF」のテープが見えなくなってきた。

この先、夜までこの天気、この気温が続き、自分のコンディションも上がらない。

でも、ここまで来たからには、何としてでもFinisher's Vestが欲しい。もう一回出場しても、ここまで来れない。

でも、天候、自分の身体が危険すぎる。夜で視界が悪い中、この冷え切った体で二十曲まで行ったとしても、杓子山を越えられる気がしない。

悔しいけど、安全第一を考え引き返しを考える。

追って来たランナーと話したが、みんな上着はインナーにダウンやフリースを着込み、下はレインパンツ。寒くはないとのこと。

私は上は長袖にレインウェアだったものの、化繊のインナーはバッグの中。下は短パン。雨に濡れた足の上に、レインウェアを履く気にならなかった。張り付いて、走れないと思い、履こうとも思わなかった。

また、この先10km以上ある二十曲まで、エスケープルートはないらしい。

彼らの話を聞いた結果、リタイアを判断。悔しいけど、ここで私のUTMFは終了。

 

なんとしてでも今年完走したかった。けど安全に帰ることの方が大事。

引き返しながら、すれ違うランナーに声をかけ、安全第一を呼びかける。

引き返した後の明神山山頂は5cm以上は積もっていた。

下山中、すれ違うランナーに、山頂及びその先のコース状況を伝える。みんな頑張っていく様子だった。

途中、あるランナーから、大会が中止になったようだ、という声をかけられた。

この時、私の判断は正しかった、と思った。無理してそのまま突っ込んでも完走はできなかった。突っ込んでいたら、引き返しの距離が伸び、もっと危険な状態になっていたかもしれない。

そのままA7エイドに戻り、レースを終える。

私の初めての100マイルレース、UTMFは130km、27時間程度で終わった。

過去最低の練習量の割には、思ったよりコンディションは悪くなかった。

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〈中止〜バス輸送まで〉

確か15時30分ごろにエイドに戻ったものの、エイドからバスが出たのは、18時を過ぎていた。

運営は緊急事態に対して、最善策を考えて動いていたと思うので、あまり批判をしたくはないが、これはまた身体が冷え切ってしまう要因の一つとなってしまった。

ストーブは1台しかなく、特定の人がずっと占領している状態。追加ストーブが出されたのは、中止決定後2時間程経過した後。毛布の配布はさらに30分以上後。

このような危険と隣り合わせのイベントを開くには、あらゆる局面において、最悪の状況を想定し、準備しておくべきである。

命より大事なものはないので、お金をかけてでも、対応策を準備しておいて欲しい。これがベストの準備だったのであればよいが、反省点もあったと思う。

 

〈反省点〉

・栄養面(よかった点)

あまり空腹感を感じることはなかったので、これはよかった点になると思う。

前々日くらいからカーボローディングを始め、スタート1時間前におにぎりを食べる。

スタート時点で2個おにぎりを持ち、ハードなピークを超えたところで食べた。

ドロップバックにも1個入れておいた。

また、ドロップバックにカレーメシを2個準備し、2個とも食べた。

このレースでジェルは6〜8個くらいしか取らなかったと思う。

栄養は人によって何が効くか、というのはあると思うが、私にとって、ジェルは単なる気休め。腹持ちのいい固形物、コメが一番。

 

また、気温が低かったものの、熱中症には注意し、OS-1 500mlを1本、250mlのゼリーを1つ。おにぎり同様、ハードなピークを超えたところで少しずつ飲む。熱中症対策タブレットも1時間に1つくらい取り続けた。

力が入らなくなることも多かったが、空腹感を感じることがあまりなかったのは、このレースの収穫。しかし、力が入らなくなることへの対策も大事である。

 

・足へのダメージ

私にとって足が残る残らないの定義は、足の筋肉、関節の痛みで足が動くか動かないか、ということだった。しかし、それは覆された。

今回一番きつかったのは、足の裏へのダメージ。おそらく、トレイル及びロードにおける下りでの足裏への衝撃。調子がいいときは思いっきり下り、衝撃を和らげることを考えていなかった。

100kmくらいのレースくらいではもっていたかもしれないが、100マイルとなると、足裏に限界がくる。しかも、これは和らぐことなはい。レース後、1週間程度経った後でも、足の筋肉痛は戻ってきたものの、まだ足裏がまだ痛い。

100マイルレールでは120kmくらいからが勝負で、この時点でどれだけ足が残っているかが重要らしいが、この時点で既に足は残っていなかった。このままレースが続行されていたら、ゴールはできなかったのではないかと思う。

実際、UTMFでは二十曲以降の杓子山からが勝負らしかったので、超えられなかったかもしれない。

勉強になった。足裏へのダメージ耐性を鍛えること、下りでの走り方を練習しなければならないと思った。

 

・寒さ対策

今までのレース、寒さを感じたことがなく、暑くなった時のことばかりを考えていた。

今回、寒さ対策としては、レギュレーションで定められた装備と、ダウンっぽい化繊ジャケットで臨んでいたが、不十分だった。

単純な気温低下という状況であれば対応できたかもしれないが、1桁の気温の中での大雨からのみぞれ、大雪。全く想定していなかった。自分が悪いが、いい勉強になった。

雨で濡れた足の上から防寒着を着るには乾いたタオルが必要だったが、タオルは雨で濡れていた。フリースの手袋もビショビショで、手袋をつけていた方が寒さを感じてしまった。雨で身体、装備が濡れてしまった時の対策を考えておく必要性を感じた。

 

〈全体を通して〉

練習量が少なすぎたということはさておき、今回は初めて経験することが多く、今後のレース出場に際して考えさせられることが多かった。

防寒防雨については、レギュレーションさえ満たしておけば、と思ったが、それが必要となった時のことまで想定していなかった。

その状況でも、ゴールよりも自分の安全を考えた行動ができたのはよかったと思う。

来年も当選すれば、出場したいと思う大会である。

不完全燃焼に終わったが、ゴールした時の達成感はこの上ないだろう。

目標36時間、あわよくば30時間、と考えていたのがバカらしい。それが達成できるような練習をして、来年は望みたい。

まずは、今年またハセツネに出て、今年こそは満足のいく結果を得たいと思う。

第26回ハセツネCUP 完走記録(魔物住んでます)

10月7日〜8日に開催された第26回ハセツネCUPに参加してきました。

今回、体力的な準備は全くできなかったものの、ある程度当日の戦略を考えて臨んだので、記録しておきます。

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○レース概要(簡単に)

日本山岳耐久レース(24時間以内)~長谷川恒男cup

公称71.5km、累積標高4,800m程度。GPS計測によると、約65km、累積標高4,300m程度。

参加者2,400名程度。

昼の13時スタートのため、中距離だが、必ずライトを使う必要あり。

制限時間は24時間のため、歩いても完走はできる。

 

暑い中押していくと、後が怖いので、ゆっくり安全走行。途中で100ml程度OS−1を飲むも、醍醐丸までは順調。

この時点で2時間50分程度。

 

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〈醍醐丸〜浅間峠(22.66km地点)区間7.37km、1時間21分〉

 この区間も抑え気味。すでに道中、倒れている選手多数。やはり暑さでやられている様子。確か三国峠(19.34km地点)あたりでの3時間30分程度経過時点で3分程度の休憩。ここで大会スタッフの無線が聞こえ、トップ選手が西原峠到着とのこと。12.85kmの差。しかし、ここで私は浅間峠と西原峠を勘違いし、トップとあんまり離れてない?今日実はめっちゃ早い?という勘違い…。今思うとかなりの差、早い…。

浅間峠到着時点で322位、4時間1分。

知り合いの方が休憩をしていて、リタイアするとのこと。醍醐丸まではサブ10ペースだったようだが、やはり暑さが原因か。

今回のレースは厳しいということを改めて実感した。

ここでOS-1を250mlを摂取し、レースリスタート。

 

〈浅間峠〜三頭山山頂(36.32km)区間13.66km  、2時間50分〉

このレースの最高峰、三頭山へ。

まだこの時点では抑え気味だったので、精神的には余裕。

浅間峠を出て、30分程度で暗くなり、ライトをつける。だいぶ涼しくなっているものの、登りで悲鳴をあげている方多数。真っ暗の中、ライトをつけずに道の傍で寝ている人も。上半身裸になって、ぐったりしている人も。みなさん最初でやられたのか。

この区間で、空腹を感じ始めた。前回の阿蘇で空腹に相当やられたので、対策として持って行ったグミ(つぶぐみ)をほおばる。劇的な回復はないものの、空腹は多少抑えられた様子。

西原峠から続く500〜600mの登り。キツイとは思ったものの、休憩するほどではなく、精神的には楽に山頂へ到着。

この時点で6時間50分。

 

〈三頭山山頂〜月夜見山駐車場(42.09km地点)区間5.77km、1時間10分〉

ここからはほぼ下り。あまり印象にないが、つづら折りの下りが続いたと思う。

例年、ここは霧がひどくて、下りで前後の方のスピードがあるものの見通しが悪く、ストレスがたまる印象だったが、今年はそうではなかった。6kmであまり精神的には楽なパート。一旦舗装路に出るが、またトレイルを1kmほど走ってから月夜見山へ。登りも多少あるので、覚えておくと精神的に楽。

月夜見山駐車場到着はほぼ8時間ちょうど。

ここまでの水消費量は2.5L。水500ml、アクエリ1L、OS-1 500ml。

給水についてはポカリ1L、水500mlもらったものの、それはしまい、麦茶650mlをおにぎりと一緒に。

ここではコーラをッカブ飲みしようと思っていたが、ジェルなど甘いものをいっぱい口にしていたため、スッキリしている麦茶を選択。

昨年も緑茶が美味しかったと思ったので、ここでは甘くない飲み物の方がベターだと思う。

休憩時間は15分程度。例年よりはタイムは遅いものの、精神的にはまだだいぶ余裕あり。冷える前にリスタート。

 

〈月夜見山駐車場〜御前山山頂(46.57km地点)区間4.48km、1時間8分〉

今年は霧がほぼない。見たことのないコースを見ることができて少し嬉しかった。

この区間は2回目の山場、御前山。登りの累積は500m程度。本格的な登りになる麓で3分程度休憩して登るも、まだ精神的には余裕あり。

ここでOS-1 250ml摂取。あまりOS-1が効かなくなってきた様子。

 

〈御前山山頂〜大岳山山頂(53.71km地点)区間7.14km、1時間50分〉

この日は最後まで楽しくゴールしたいと思っていた。

なので、ちょっと疲れたな、と思ったらすぐに休むことにした。ベンチに横になって休むこともあったが、休めばやはり多少楽になる。

この区間は標高差はないものの、大岳山の登りが岩場なのでしんどさあり。それよりもくだりがきつい。ゆっくり慎重にいかないど、岩がゴツゴツしていて相当こわい。

ここでは月夜見でもらった水500mlを一気飲み。

 

〈大岳山山頂〜日の出山(60.55km地点)区間7.84km、1時間15分〉

ここのくだりが精神的にかなり辛い。しかし例年よりは精神的に余裕があり、時間がかかるものの、難なくクリア。

大岳山から4〜5kmでコース上の天然水がある、と思っていたが、まさかの1kmもいかないところで天然水あり。こんな近かったっけ?例年この4〜5kmが長くて精神的に削られていたが、安心した。とりあえず水とたくさん飲み、足をアイシングしてからレースに戻る。しばらくすると、また天然水。これが例年取っている水。さっきのは、今年から新設??

この水を取ってからはほぼ山のパートはおしまい。

結構走れたと思うが、最後の日の出山でやられた。

 

〈日の出山〜ゴール(71.5km地点) 区間10.95km、1時間50分〉

日の出山山頂で休憩。しかし、足を動かす気にならない。休んでいても変わる気がしないので、レースに戻る。

最初のくだりの石段、全く力が入らない。しんどい。

原因はわからないが、ここで足が死にました。

それにより、精神的にもアウト。足は動かないわ、たくさん人に抜かれるわ。

昨年と同じ精神状況。最悪。何もかも終わってしまった。エネルギーは切れていないのに、足が走ってくれない。歩くことはできる。けど走れない。

ここで飛ばしてタイムを縮めたかったが、何かが切れた。睡眠時間?練習不足?

 

ハセツネにはやはり魔物が住んでました。

 

とりあえず、時間はどれだけかかったもいいから、ゴールだけを目指す。

 

精神的にかなりきつかった。ここまでは順調だったのに、ここで切れるとは。

しかし、ラスト1.8kmを宣告された時点で再び力を取り戻し、ここからはトップスピードでゴールまで駆けおりる。

タイムは14時間19分23秒。

12時間切りたかったが、遠く及ばず。開始1時間30分で脱水症状に陥って、足の痙攣、水不足など精神的にも肉体的にも死んだ状態で9割程度走った(歩いた)昨年とほぼ変わらず。抑えて行ったものの、全然最後までもたなかった。こんなにタイムが悪いとは思わなかった。

やはり練習しないと、現状維持すら厳しいです。

この大会は国内のビッグレースのため、結果は残していきたい。

来年はきちんと練習をして、自信を持ってレースに臨み、まずは自己記録を更新したい。

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第2回 Aso Round Trail(阿蘇ラウンドトレイル)109㎞D+5,000mに参加してきました。

第2回 Aso Round Trail(阿蘇ラウンドトレイル)に参加してきました。

もう終わってから2週間ほど経過し、若干忘れてしまっている気持ち、感覚もありますが、書き留めておこうと思います。

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・参加するまで

一番は雑誌かネットかで、景色が抜群に良かった。信越五岳以外にも何か楽しいロングレースに出たいと思っており、ピッタリだった。

しかし、エントリー前、昨年10月に参加したハセツネでレース人生で初めてリタイアを覚悟するぐらい体がイってしまい、山に入ること、走ることの回数が減っていました。

そのハセツネはひどかった。暑いにもかかわらず、ちょっと飛ばし、8㎞程度で足が攣り、歩行困難に。平地を歩くだけでも攣り、思ったところに足を着地させることができずに転倒につぐ転倒。しまいには、転倒により飲み始めのペットボトルを谷に落としてしまうことに。ああという声。その状態でなんとか残り55㎞程度を歩き切り完走。14時間30分くらいだったか。という苦い思い出。

そのころまでには気持ちも回復しているだろうと思いエントリーすることに。

評判がいいため、エントリーできるか不安でしたが無事エントリー完了。

しかし、案の定全く山に入ることはなく、数えるほど。

11月にただの登山で愛宕山に登った。

4月上旬にハセツネ30kに参加した。32㎞、累積標高1,600m程度。

4月半ばに比叡山で走った。37㎞累積標高1,150m程度。

3回。少なすぎる。

月間走行距離も270㎞程度。でも2月に京都マラソン東京マラソンに2週連続でサブスリーを出していたので、行けるんじゃないかと思ってしまう。

ロングレースにもかかわらず、かなりの準備不足でレースへ。

 

・レースについて

7時スタート。始めは24時までにはゴールしたいと思い、最初の目標時間は17時間。

始めは快調に飛ばす。無理はせず、気持ちいいペースで。

最初のWS18.7㎞地点。調子は悪くはないが、この時点で空腹感が。今回は体調含めて準備が足りなかったか。今思えばカーボローディングが足りなかった。そして持ち込んだ食料もダメ。いつも持っていた空腹感を満たすスニッカーズブラックサンダーをもっていかなかった。空腹感はレースが進むにつれて回復せず、進行する一方だった。

しかし、この辺りの景色は最高で走っていて気持ちが良かった。

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最初のAS23.9㎞を超えたところで、このレース最大の急登。角度45度くらいはあるんじゃないかと思った。ここで足が逝った。攣る直前。暑さもダメージとなり、30㎞手前で完全にエネルギー切れ。ここからは、ほぼ歩いてレースを展開することに。

 

次のAS38.2㎞。ここで10分程度のレストをとることに。おにぎりがあったので2つ食べるも、全く空腹感が満たされることはなく。水分で満たそうと思っても無駄だった。

ここからはあんまり記憶に残ることは少ない。

 

3つ目のAS50.7㎞では確か順位は40位くらいだった。つぶれててもなんとか上位には食い込めていると思い、頑張る。

 

ドロップバックがある4つ目のAS66.6㎞地点。体も限界に近く、20分程度のロングレスト。しかし、全く回復せず、引き続き歩き続ける。2~3㎞に1回、5分程度のレストをとるペース。レスト中に抜かれまくる。しょうがない。

 

次のWS74.1㎞地点でたしか19時頃になり、ここからライトをセット。この時点でほぼ24時までのゴールが不可能であることを確信。

そして、ここまでほぼすべてのASで一緒になっていた、トランスジャパン戦士の方から引き離されることに。あちらにとっては全く知らないと思うが、やっぱりすごい人と一緒に走れていたことを誇りに思う。

 

実はここからほぼ登りで、一番精神的にきつかったと思う。全くスピードが上がらず、1時間に4㎞ほどしか進めず。登りに差し掛かるごとに息が切れ、何度もレストをとらないと登れない状況。

 

日付を跨いで最後のAS97.7㎞に到着。あとはほぼ下り。

と思ったが、結構登りが多くて心が折れる。下りも下りでぬかるみ、急坂でロープを使わないと降りられない。足は結構残っていたが、精神的につらかった。

 

そして最後の俵山。力を振り絞り登り切り、しばらくしてからゴールの声が聞こえ、やっと安心。聞こえてからが長かったが、無事ゴール。

 

20時間55分。

順位は64位。

レース中盤からは20人ほどに抜かれたことに。思ったよりは抜かれていなかった。

最初の目標よりも4時間ほどの遅れ。悔しいが、これが実力でした。準備不足も含めてこれが実力。

もっと体調、食料の準備を整えるだけでも、もう少し楽しいレースができたと思う。

今度はしっかりとした準備をして参加したいと思う。

 

つらい時間が非常に長かったが、景色には癒され、満足度の高いレースだったと思う。

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信越五岳トレイルランニングレース2017 ~パタゴニア CUP~ 110k(52kmに短縮)走りました。

信越五岳トレイルランニングレース2017 、110kにエントリーをして、走ってきました。

結果から言うと17位/606人とそこそこ満足でした。

昨年もこのレースに参加し、今までにない走りやすさから、次回も走りたいと思ってエントリーしました。

しかし、今年は台風直撃予報だったことから、52kmに短縮。

その発表があった瞬間相当萎えましたが、台風接近にもかかわらず、開催を決断してくれた開催の方々に感謝です。

走る我々よりも、開催の方々の方が悔しい思いをされたかと思います。

また来年こそ110kmを走るという楽しみを残してくれました。

 

〜大会までの準備〜

なんとなくこの3ヶ月くらいの準備を振り返ってみます。

今年の2月にフルマラソンでサブスリーを出せたので、ロードでのスピードを出す気が全くなくなり、5km/分前後のペースでしか走れませんでした。

8月半ばごろまでは、ペースは関係なくとりあえず月間300kmを意識して走っていましたが、疲れがたまって効率よく走れていないと思って、その意識はやめました。

今回のトレイルレースに向けては、やはり何回か山に入っていなければと思いましたが、実際は比叡山3回程度。ロードを含めて40kmくらいでしたが、トレイルは20kmくらい。しかも暑すぎたので、残り12kmくらいは毎回満身創痍。あまり満足した準備ができずに大会を迎えました。

 

〜装備〜

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いろいろ準備しましたが、当日はあまり雨も降らなそうだったので、上は半袖ボディスパッツのみでした。また、台風で風が強かったので、帽子はやめてヘッドバンドをしました。あとは必須装備品を持ってゴー。

 

〜レース中〜

5:30にスタート。

幸い雨は降っておらず、気温も低くない。太陽が出ないことを祈りスタート。

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110kmが52kmになった瞬間、このレースはスピードレースに変わりました。

今年の春のハセツネ30kみたいな感じです。

110kmでゆっくり走るのがこのレースの楽しみなのに、スピードレースとなると、頑張らなくてはいけなくなりました。。

当日の朝、なぜかとても気持ち悪く、朝食がほとんど取れず、不安な中スタート。

 

○スタートから第1A

最初は少し登りがあるものの、ほぼフラットで走りやすいパート。

私は抜かれるよりも、抜きたいので、少し後ろから走り始めましたが、やはりみんな飛ばしている。キロ4分台前半で走っても中々追いつかない。最後の関川の川沿いの登りの体力を残すためにやや抑える。しかし、私も少し飛ばす。

ここで19km、1:31:14。

速すぎ?これ、ハーフマラソンでも100分くらいのペース。

ここからは斑尾山の登りスタート。

 

○第1Aから第2A

山道になり、走るパートではなくなりました。しかし、みんな急いでいる感がありました。息が上がって若干きつかった印象があります。

そしていつもの斑尾山のくだり。毎年ここは滑りまくる印象。

今回は滑りにくい靴を選んだことから、あまり滑らずに降りることができました。

しかし、ここのくだりは傾斜がきついものの、走れてしまい、スピードが出る。

体幹が足りないせいか、脇腹が痛くて抜かれまくった。体幹鍛えないとな、と思いました。(備忘録的に)

ここで24km、2:17:15。

ペーサー合流地点で人が多かったです。

このエイドではしっかり水分補給、バナナ補給してリスタート。

 

○第2Aから第3A

あまり印象にありませんが、地味な登りが多かったと思います。

コースを見ると、後半はほぼくだりでした。ここはキロ5分程度だったと思います。

関川に備え、若干抑えたと思います。

ここで37km、3:50:21。

第3エイドでは500mlくらい水分補給しました。結構水がギリギリでした。エイドが多いとはいえ、この日は水分が結構持っていかれてギリギリとなってしまいました。

○第3Aから第4A(黒姫、ゴール)

勝負の関川の登り。

やっぱりきつい。傾斜はそんなにないものの、地味にずっと登り。

GPSを見てみると7kmで100m。やはりそんなにないが、精神的にきつい。キロ6分程度で我慢して走る。みんな辛そうで、3人ほど抜けました。

ここをクリアすればあとは楽!と思っていましたが、まだ山道の登りがありました。

もうあと数キロ、と自分に言い聞かせ、押して行きました。

残り5km程度は緩やかな下り。最後の力を振り絞り、ゴール。

 

結果は5:19:59。順位は17位。

完走者606人だったので、上位3%くらいに入れました。

強い人が100mに流れたせいもあると思いますが、良かったです。

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○その他

靴は今回のために新調しましたが、ぶっつけ本番。走る前に履いた時のサイズはフィットしていましたが、この靴は横幅が広く、靴の中で足がぶれぶれでした。

もう少し紐をきつくしないといけないかもしれません。

泥道の下りは◎。

ホカの売りであるクッション性はあまり感じませんでした笑 20kmくらいで足の裏が痛くなりました。私個人の感想です。

また、今回はエイドでのコップがないために、クリーンカンティーンのコップが配られました。これは地味に嬉しかったです。

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距離が短くなったとはいえ、今回のレースは満足でした。

自分の力も精一杯出せたと思います。

運悪く2年連続で110kmでの開催が出来ませんでしたが、また来年楽しみにしております。

ちなみに100mのコースはとてもきつかったようです。

なので、私は来年も110kmでのエントリーをしようと思います。

運営の方々、久しぶりにお会いできた方々、ありがとうございました。

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第24回日本山岳耐久レース ハセツネに参加してきました。

10月9〜10日、第24回日本山岳耐久レース、ハセツネに参加してきました。
今回も備忘録を兼ねて、記録を残しておきます。
 
〈まえおき〉
4月のハセツネ30kに参加し、無事優先エントリー権を得ての出場。
今年、月間走行距離は平均で300kmくらい。
月に1〜2回は山に入っていました。メインは京都東山の比叡山〜北山が中心。
春までは六甲全山縦走45kmをよくしていました。自己ベストは7時間15分(3月)くらい。
9月に信越五岳110kmの短縮103kmを走り、ハセツネに臨みました。
 
〈準備〉
○からだ
山のトレーニング不足気味だったので、前の週末に京都の東山の比叡山から北山の夜泣峠まで、ロードを含めて45kmくらいを走りました。不安解消のためでしたが、走った時に信越五岳の疲れも若干残っていて、ちょっと後悔。。
そしていつも通り、レース3日前からは運動をせず、疲れを抜く。前日にカーボローディング。1日だけで効果あるかは不明ですが、自分にとってはこれで十分な気もします。
 
〈装備〉

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○栄養
今回のレースはエイドがないので、こんなに入らないんじゃないか?と思うくらい買い込み。
ジェル9個、アミノバイタルゼリー6個、パワーバー2本、CLIF BAR1本、Patagoniaの試供品1本、ウィダーのチョコっぽいバー2本、ウィダーインゼリー2個、塩熱サプリ24粒。
結果的には必要以上と思うくらいで大正解。最後は足りなくなると思いました。
残ったのはPatagoniaの試供品1本、ウィダーのチョコっぽいバー1本、アミノバイタルゼリー1個。
水分はフラスク0.5L×1本(アクエリアス)、ミネラルウォーターペットボトル0.5L、platypus1L、カルビスペットボトル0.5Lの計2.5L.。
 
○服装
上:アンダーアーマーのコンプレッションの半袖、ノースフェイスの半袖シャツ
下:アンダーアーマーのスパッツ、Patagonia strider pro shorts 5in
靴:tabioの五本指ソックス、inov-8レースウルトラ290
頭:patagonia duckbill cap、halo
防寒:アンダーアーマーのウインドブレーカー、Patagonia Houdini Jacket、Houdini pants、salomon手袋、Houdiniの手袋。
上下頭はもうこれで完成されています。
靴だけしっくりくるのが見つかりません。今回初めて使いましたが、途中ずっと足の裏が痛くなりました。そこの厚みが厚くないのかな?また色々と試したいです。
防寒もいつもこのくらい。いつも持っていっても使うことはありませんが、保険としては必要でしょう。夜は寒くなるという噂もあったので、Patagoniaのcapline3を持っていこうと思いましたが、結果的に言えば、置いていって正解でした。
防寒着には手をつけませんでした。
 
○その他
ヘッドライト、ハンドライト(ともにGENTOS、10時間使用可)
ハンドライトは有ったほうがいい。特に今回は夜ガスがすごかったので、ハンドライトがないと、視界が厳しかったと思います。
 
○心
3週間前の信越五岳を走る前より不安。
暑いのか寒いのか全く読めなかったため。あと、ナイトランは信越五岳のラスト1時間30分くらいの林道のみだったので、ナイトランのイメージが全く持てなかかったです。
不安は大きかったですが、それ以上に想定外の状況にもなりました。。
 
○目標タイム
昨年の氷ノ山75km、累積5,000mくらいを9時間50分で走れてたし、信越五岳の103km、累積4,000mくらいを13時間30分で走れていたので、あわよくばサブ10狙えるか?と思ってました。甘かったですね。
 
〈レース〉
遅くても11時間は狙えると思い、11時間台のプラカードに並びスタート。
山に入る前に渋滞にはまるのだけは避けたかったので、しょっぱなは飛ばしました。
4分/kmくらい。1kmくらいのところでちょっとだけ渋滞しましたが、それだけでした。

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今回は自分はいける、と自信過剰だったので、最初から飛ばす。登りも、前の人をどんどん抜かす。
しかし、開始5kmくらいで、このレースはいつものレースとちょっと違うぞ、と思い始めました。登りの勾配や長さが長いわけではない。けど、登って、すぐに下り、の繰り返し。気持ち良く走って回復できるパートが少なく、体力を奪われました。さらに蒸し暑く、汗の量が半端ない。足は元気でしたが、体調、水分が不安になりました。
景色も全くなく、同じようなパートの繰り返し。
20kmくらいで第一関門。この辺ですでに体力は限界。水分はなくなると身体的にも精神的にも辛くなるので、相当節約して飲みましたが、この地点で1Lを消費。
普段山に入る時はこれじゃ足りないですよね。持っていく量が少なかったか?でも、1.5Lの給水所まであと22kmくらいあるのに、このペースじゃヤバイ。。
ここで暗くなってきたので、初めてザックを降ろしてライトを出すのと同時に水分を入れ替え、パワーバーを補給。これが効きました。カロリーが高そうな味、食感。
それに加えて私の特効薬であるバンテリンを足に塗りたくり、リスタート。
この先、第二関門である給水所まではあんまり覚えていません。
 
第二関門で命の水。補給したのと同時に、カルビスを一気飲み。生き返りました。
あとはひたすら同じ感じで苦しい時間が続きました。
下りにビビって尻もちついてジェルが破裂してパンツがベトベトになったり、転んで手をついた衝撃で時計のストップボタンを押していたり。
あと覚えているのは、大岳山の下り?あたりが急な岩場で、しかも雨が降っていて怖かったです。
 
残り15kmくらいで、お店とかがあるところを通過したくらいで、急に元気になりました。少し登りはありましたが、ほとんどフラット、もしくは緩やかな下りでした。
このレースで、初めて気持ちよく走れたと思いました。
下りではありましたが、最後は長くてしんどかったですが、残り1kmくらいは4分/kmくらいのペースでフィニッシュ。
 
タイムは12時間20分16秒、男子総合213位でフィニッシュ。
 
サブ10とか思っていた自分がほんと恥ずかしいです。
ほんとに辛く、体力、脚力、栄養、練習を見直さなければ、と思いました。
今回、他のレースとは違って水分をいっぱい持っての走行でしたので、ザックが重く感じ、肩が痛くなりました。そういう練習も必要となってきますね。
アップダウンの連続する練習は、もっとしないとですね。
ジェル類は20個消費。後半、足りなくなってハンガーノックになると思いました。エイドのないロングレースは初めてだったので、エイドの大切さ、ありがたさを身にしみて感じました。
 
けど、ナイトランは案外きつくなかったです。むしろ、ちょっと楽しかったです。
 
走っている時は二度と出るか、と思っていましたが、終わってみると、これをどう改善しようか、と思っていました。おそらく来年もチャレンジするのでしょう。
サブ10、ぜひ達成してみたいものです。

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信越五岳トレイルランニングレース2016 110k走りました。

2016年9月18日、信越五岳トレイルランニングレース2016 110kを走ってきました。

色々と思うところがあったので、書き留めておきます。

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今年の目標として照準を合わせていたこのレース。

この2ヶ月くらい、比叡山には何回か入っていたものの、六甲縦走が全くできなくて不安の中レースを迎えました。もしかしたら完走できないかも、とも思いました。

大会を迎える前に思ったのが、お金。ロングレースになればなるほど上がっていきますね。

エントリー26千円、宿泊費15千円、栄養4千円、交通費23千円(京都⇔飯山)で68千円。プラス装備の更新で20千円くらい。9万円くらいかけたことになります。簡単に出来るスポーツではないですね。しかもややMでないと出来ない。

 

前振りはこれくらいにして。

結果から言うと、110kmのコースが雨のために終盤が短縮され、103kmとなりましたが、13時間32分13秒で43位。出走700人、完走が多分420人位だから上位10%くらい。

結構こういうところが気になる。

トレランは距離と時間だけでは自分のレベルが測れませんが、順位とかで参考にはなります。もちろん大会によって強い人がどれだけいるか違いますが。。

今年は山に入る回数が減り、筋トレもしなくなりましたが、昨年出た斑尾50km、氷ノ山75kmも同じくらいの順位だったので、走力が落ちていないということでよし。

 

感想は、達成感はあったけど、これより距離を伸ばすのはしんどい。。という感じ。これをステップにすぐに100マイル、という思いにはなれませんでした。

雨で少々メンタルがやられたのと、林道で足を削られたのが大きい。ナイトランは最後10kmくらいでしたが、ガレ場を暗闇で走ることになるのはしんどい。あと、100マイルとかになると、さすがに寝ないと完走できませんが、止まったら体が冷えそうでいやだ。来月のハセツネ出てからまた気持ちが変わるでしょうが。。

けど心残りが3つあるので、来年是非リベンジしたい。

①晴れたコースを気持ちよく走りたい。泥、というか水たまり、川の中を走り続けたのでしんどかった。景色もほとんど楽しめなかった。

②110kmを走りたい。ラスボスの瑪瑙山をきちんと倒して完走したい。なので達成感が今ひとつ。

③女子1位には勝ちたかった。最後の8kmくらいで抜かれ、追い上げる気力がなかったのが悔しかった。しかも結果を見ると、10分くらい差がついた。40kmくらいからずっと一緒くらいだったのに。

そんな具合です。

 

装備について振り返り。

○栄養

ジェルを10個くらい、アミノバイタルゼリー4個、スニッカーズミニ3個、ウィダー1個(ドロップバックから)。あとはエイドでむしゃむしゃ。

ジェルを5、6個残しましたが、これでちょうど良かった。メンタル的にも余裕があったほうがいい。

○服

アンダーシャツにアンダーアーマーのコンプレッション半袖、下はトランクスサイズのスパッツ。服擦れはなしでした。

TシャツはTNF、パンツはpatagoniaのstrider pro shorts 5in.。パンツはこれが鉄板。サイズ感、ポケット等、わたし的にはこれがベスト。

○足

マメ対策にGURNY GOOを足の指、母子球付近に塗りたくり、五本指ソックス。

対策はいろいろあるようですが、わたしはこれで大丈夫でした。

幾度となく足が水たまりに浸かりましたが、数分経つだけで、濡れているのを忘れるほど。走った後も、足は全くふやけていませんでした。宣伝のようになりますが、こんなに効果を感じたのは初めて。マメのことが気にならないというのは素晴らしい。

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○靴

モントレイルのbajada Ⅱ。普段の山に入るのにはちょうどいいですが、すでに靴裏がすり減っていて、この日のようなドロドロのコースでは他の靴の方が良いかも。いっぱい滑った。転んだ。今度、靴選びは慎重にしたいです。

○ライト

ヘッドライトとハンドライトを持ちましたが、ハンドライトはあったほうがいい。気になるところが照らせるのがいい。自転車に付けているライトを手で持ちました。

○薬(バンテリン

バンテリンは私にとっては特効薬。足の痛いところに塗りたくれば、痛みが気にならなくなります。ちょうど良くヒリヒリして、痛みを忘れます。これで走り切れたと言っても過言ではない気がします。

装備についてはこれくらい。

 

 

コースについては、他に描いている人も多いので、特に詳しくは書きません。あんまり詳しく覚えてないものありますが。。

○地味な登り

38.5km地点の3Aから7〜8kmくらいの川沿いの地味な登り。200mくらい?ここで相当削られました。それまでは快走できましたが、ここからペースが落ちました。

こういう地味な登りとか、林道でもっと鍛えないとな、と思いました。

○ドロップバックポイント

私にしか当てはまらないかもしれませんが、ここで(63.1km地点の5A)休憩してしまうと、体が固まる。雨でTシャツが濡れていましたが、着替えてる時間が勿体無いし、逆に体が冷えそう。必要な荷物を最初からすべて入れて走ったほうが良い。入れ替えるもの慌ててしまう。2、3分くらいで何か食べてストレッチ+バンテリンで十分。

この日、10分くらい止まっていましたが、寒気がしてちょっと焦りました。なので、そこから走って早く体を温めようと思いました。

書きたいのはこれくらい。

 

トップレベルまではまだまだだなと思いつつも、距離感を感じられたのはいい刺激でした。強い人は学生時代に長距離をやっていたり、社会人で自衛隊、消防士みたいに仕事で鍛えているという人が多い。

大会では普段の生活で関わっている人とはできないレベルの話がいっぱいできていいですね。途中一緒だったり、同じくらいでゴールする人と大抵仲良くなる。

自分より変態な人もいっぱいいて、何か安心する。

今後、どう鍛えて強化しようっていうところも見えて来る。

残り10kmくらいまで一緒だった人はフルサブスリー、ウルトラサブテン達成してるみたいなので、私も頑張ればいけるのかな。と思ってきました。

 

ほどんど写真がなくてわかりづらいかもしれませんが、備忘録はこんな感じで。

3週間後、ハセツネチャレンジして、来年UTMF出られればいいですね。