第26回ハセツネCUP 完走記録(魔物住んでます)
10月7日〜8日に開催された第26回ハセツネCUPに参加してきました。
今回、体力的な準備は全くできなかったものの、ある程度当日の戦略を考えて臨んだので、記録しておきます。
○レース概要(簡単に)
日本山岳耐久レース(24時間以内)~長谷川恒男cup
公称71.5km、累積標高4,800m程度。GPS計測によると、約65km、累積標高4,300m程度。
参加者2,400名程度。
昼の13時スタートのため、中距離だが、必ずライトを使う必要あり。
制限時間は24時間のため、歩いても完走はできる。
暑い中押していくと、後が怖いので、ゆっくり安全走行。途中で100ml程度OS−1を飲むも、醍醐丸までは順調。
この時点で2時間50分程度。
〈醍醐丸〜浅間峠(22.66km地点)区間7.37km、1時間21分〉
この区間も抑え気味。すでに道中、倒れている選手多数。やはり暑さでやられている様子。確か三国峠(19.34km地点)あたりでの3時間30分程度経過時点で3分程度の休憩。ここで大会スタッフの無線が聞こえ、トップ選手が西原峠到着とのこと。12.85kmの差。しかし、ここで私は浅間峠と西原峠を勘違いし、トップとあんまり離れてない?今日実はめっちゃ早い?という勘違い…。今思うとかなりの差、早い…。
浅間峠到着時点で322位、4時間1分。
知り合いの方が休憩をしていて、リタイアするとのこと。醍醐丸まではサブ10ペースだったようだが、やはり暑さが原因か。
今回のレースは厳しいということを改めて実感した。
ここでOS-1を250mlを摂取し、レースリスタート。
〈浅間峠〜三頭山山頂(36.32km)区間13.66km 、2時間50分〉
このレースの最高峰、三頭山へ。
まだこの時点では抑え気味だったので、精神的には余裕。
浅間峠を出て、30分程度で暗くなり、ライトをつける。だいぶ涼しくなっているものの、登りで悲鳴をあげている方多数。真っ暗の中、ライトをつけずに道の傍で寝ている人も。上半身裸になって、ぐったりしている人も。みなさん最初でやられたのか。
この区間で、空腹を感じ始めた。前回の阿蘇で空腹に相当やられたので、対策として持って行ったグミ(つぶぐみ)をほおばる。劇的な回復はないものの、空腹は多少抑えられた様子。
西原峠から続く500〜600mの登り。キツイとは思ったものの、休憩するほどではなく、精神的には楽に山頂へ到着。
この時点で6時間50分。
〈三頭山山頂〜月夜見山駐車場(42.09km地点)区間5.77km、1時間10分〉
ここからはほぼ下り。あまり印象にないが、つづら折りの下りが続いたと思う。
例年、ここは霧がひどくて、下りで前後の方のスピードがあるものの見通しが悪く、ストレスがたまる印象だったが、今年はそうではなかった。6kmであまり精神的には楽なパート。一旦舗装路に出るが、またトレイルを1kmほど走ってから月夜見山へ。登りも多少あるので、覚えておくと精神的に楽。
月夜見山駐車場到着はほぼ8時間ちょうど。
ここまでの水消費量は2.5L。水500ml、アクエリ1L、OS-1 500ml。
給水についてはポカリ1L、水500mlもらったものの、それはしまい、麦茶650mlをおにぎりと一緒に。
ここではコーラをッカブ飲みしようと思っていたが、ジェルなど甘いものをいっぱい口にしていたため、スッキリしている麦茶を選択。
昨年も緑茶が美味しかったと思ったので、ここでは甘くない飲み物の方がベターだと思う。
休憩時間は15分程度。例年よりはタイムは遅いものの、精神的にはまだだいぶ余裕あり。冷える前にリスタート。
〈月夜見山駐車場〜御前山山頂(46.57km地点)区間4.48km、1時間8分〉
今年は霧がほぼない。見たことのないコースを見ることができて少し嬉しかった。
この区間は2回目の山場、御前山。登りの累積は500m程度。本格的な登りになる麓で3分程度休憩して登るも、まだ精神的には余裕あり。
ここでOS-1 250ml摂取。あまりOS-1が効かなくなってきた様子。
〈御前山山頂〜大岳山山頂(53.71km地点)区間7.14km、1時間50分〉
この日は最後まで楽しくゴールしたいと思っていた。
なので、ちょっと疲れたな、と思ったらすぐに休むことにした。ベンチに横になって休むこともあったが、休めばやはり多少楽になる。
この区間は標高差はないものの、大岳山の登りが岩場なのでしんどさあり。それよりもくだりがきつい。ゆっくり慎重にいかないど、岩がゴツゴツしていて相当こわい。
ここでは月夜見でもらった水500mlを一気飲み。
〈大岳山山頂〜日の出山(60.55km地点)区間7.84km、1時間15分〉
ここのくだりが精神的にかなり辛い。しかし例年よりは精神的に余裕があり、時間がかかるものの、難なくクリア。
大岳山から4〜5kmでコース上の天然水がある、と思っていたが、まさかの1kmもいかないところで天然水あり。こんな近かったっけ?例年この4〜5kmが長くて精神的に削られていたが、安心した。とりあえず水とたくさん飲み、足をアイシングしてからレースに戻る。しばらくすると、また天然水。これが例年取っている水。さっきのは、今年から新設??
この水を取ってからはほぼ山のパートはおしまい。
結構走れたと思うが、最後の日の出山でやられた。
〈日の出山〜ゴール(71.5km地点) 区間10.95km、1時間50分〉
日の出山山頂で休憩。しかし、足を動かす気にならない。休んでいても変わる気がしないので、レースに戻る。
最初のくだりの石段、全く力が入らない。しんどい。
原因はわからないが、ここで足が死にました。
それにより、精神的にもアウト。足は動かないわ、たくさん人に抜かれるわ。
昨年と同じ精神状況。最悪。何もかも終わってしまった。エネルギーは切れていないのに、足が走ってくれない。歩くことはできる。けど走れない。
ここで飛ばしてタイムを縮めたかったが、何かが切れた。睡眠時間?練習不足?
ハセツネにはやはり魔物が住んでました。
とりあえず、時間はどれだけかかったもいいから、ゴールだけを目指す。
精神的にかなりきつかった。ここまでは順調だったのに、ここで切れるとは。
しかし、ラスト1.8kmを宣告された時点で再び力を取り戻し、ここからはトップスピードでゴールまで駆けおりる。
タイムは14時間19分23秒。
12時間切りたかったが、遠く及ばず。開始1時間30分で脱水症状に陥って、足の痙攣、水不足など精神的にも肉体的にも死んだ状態で9割程度走った(歩いた)昨年とほぼ変わらず。抑えて行ったものの、全然最後までもたなかった。こんなにタイムが悪いとは思わなかった。
やはり練習しないと、現状維持すら厳しいです。
この大会は国内のビッグレースのため、結果は残していきたい。
来年はきちんと練習をして、自信を持ってレースに臨み、まずは自己記録を更新したい。